山賊ヴァンクス の らっきーくっきーもんじゃゴホッゴホッ

ここは大規模MMO マビノギ にて活動するある一人の山賊(砂賊)の日々の出来事を徒然なるままに書き綴った個人ブログです。

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自作小説 「葉山探偵事務所」 3/3


追記に掲載。

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自作小説 「葉山探偵事務所」 2/3

追記に掲載。

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自作小説 「葉山探偵事務所」 1/3

長すぎるので、追記部分にて掲載。

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捜査3日目。文を発見。[第3話]

「矢島さーん、こんなものが見つかりましたよー」
田中の声が聞こえる。
「ほら、見てくださいよ。ファミコンですよ、ファミコン。懐かしいっすよねー」
殴打のための凶器にならなるかもしれないが・・・見るからに埃っぽい。長く使われていないようだ。
使われた形跡は見受けられない。指紋も期待できないだろう。
「遊んでないで、もっと重要そうなものを見つけろ。一度見つけたやつはこっちのダンボールだからな」
矢島の釣れない態度に、田中はへいへい、と答えて近くのダンボール箱に古いゲーム端末を入れた。

部屋は、LDKの和室で、男性が住んでいたものとしては比較的きれいなほうだ。
玄関から左にキッチンがあり、右手にトイレ、目の前にリビングがある。
ベランダはついておらず、柵のみの窓が二つ。
キッチンには、最近まで使われていた形跡があり
コンロに焦げた跡などが見られないところを見ると、料理が上手かったらしい。
換気扇も見たが、油汚れが少ない。
近い日に掃除したか、普段も揚げ物料理などはしないようだ。
キレイ好きなのか、床には毛髪、垢、爪の破片などはほとんど見つけられなかった。
髪の毛三本のみである。
既に鑑識にまわしてあるが、部屋の隅から三本とも見つかっているため
被害者自身のものとみて間違いない。
男性の一人暮らしとしてはあまりにキレイ過ぎる気もしなくはないが
長く様々な事件に携わっているとこういうケースも少なくはない。

「矢島さーん、押入れの物品検査は終了しましたよー」
「お、ごくろう」
田中はまだ捜査班に入って三年目の新米の警部補だ。髪はボサボサで短髪、茶色に染めている。
大きな身体をしてはいないが、それなりの肉付きに186cmの身長がある。
明るい性格で、時々茶化す場合もあるが
犯人を追い詰めることへの警察としての情熱と集中力がある。
まぁ問題は、考えることが苦手で、あまり頭を使いたがらないことだな。
「矢島さんのほうは・・・っと、さすがにこれだけキレイに部屋を残されちゃ、あまり収穫ないっすよね」
私は、捜査班に入って十二年になる、矢島。警部だ。
身長は、田中より一つ分下だが、柔道三段の力がある。
新米警部補の田中をサポートし、指導するのが私の役目だ。

「あっとっは・・・」
田中が、“問題の”本へと目を向ける。
被害者の部屋のリビングにたった一つだけある家具
机の上に置かれた、タイトルも名前もない一冊のノート。
「矢島さん、まだ読んでないんですか?」
「あぁ・・・。少し気味悪くてな」
ノートは不気味なほど、正確に机の真ん中に置かれ、机の上には鉛筆もスタンドライトもない。
我々警察の目に触れるよう、あからさまな置き方をしているように
ただポツンと置いてあるだけなのだが、それがかえって不気味さを増しており
私はこのノートを開くことを後回しにしていた。
だが、押入れ、床、壁、窓、天井、その他見える部分は全て探したが
これといって事件の進展につながるような大きな証拠物は見つかっていない。
となれば、自然とこのノートを開かなければいけない状況ができてしまう。
「矢島さん、怖いんですか?俺が読みましょうか?」
「いや、いい。私が読もう」
最初の一言さえ私をからかっているような言葉だが、それ以上田中が踏み込まなかったのは
田中もこのノートから少なからずなにかを感じているからだろう。
普段の田中であれば、決定的な証拠物としてすぐ開いて読むに違いない。
私は机の前に座り、ノートに手をかけた。田中も横に座る。
ノートは埃を被らず、雑に使った折り目などの損傷も受けていない。
被害者が確かに大事に使っていたことを物語っている。

恐る恐る、私はノートの一ページ目を開いた。


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彼の夢[第2話]

目覚めた。その瞬間、耳には小雨の音が入ってくる。
朝だというのに太陽は黒い雲に隠され、雨が降るのに合わせて土の臭いが立ち昇る。
ここは、なにもない一軒家。彼の家。
彼、とはそのままの意味である。三人称単数、赤の他人、名も無き人物。
彼は、名前を持たない。いや、持っているが、持っていないに等しい。
そう教えられた。
誰に?
彼自身にである。

彼は、夢を見る。
それはひどく奇妙で、滑稽で、そしてつまらない。
瞑想に近く、熟考とは縁が深い。もちろん現象としては夢である。
だがどの言葉でも明確には表せない。
夢を見る、とは断言すべきではない。
“夢のようなものを見る”が、尚のこと正しい。
だが正解ではない。
より解釈として間違いが発生しにくい。そういう意味で、正しい。

朝、この小雨の降る中、彼は上半身を布団からはずし、起き上がる。
後頭部をポリポリと掻きながら、なにを見たかを思い出す。
人は起きると、ほとんどの場合、さっき見たばかりの夢を忘れてしまう。
どんな夢だったか、思い出すことができない。
だが彼の場合、それが容易である。
なんということはない。今読んでいる本の字を頭に思い描くがごとく、彼は回想する。
いや、回想すらしない。
夢の中で、彼は意識を保ったままでいることができる。そうしてゆめの中で起きる出来事をその身で感じるように体験する。
だが現実に引き戻されたとき、そこに夢の中で起きたことは反映されていない。
時々、そうした非現実と現実の流転が、彼に悪い後味を残していく。
あるいは、とても幸福感に溢れた、「よかった」「安心した」という気持ちを湧き上がらせる。
そのどちらも、彼はその場でそう感じてはいるものの、嫌いでも好きでもない。
ただ、彼はこうした自分の能力とも言うべき力が、貴重であり、興味深いものなのだろうと、自己解釈する。


故に、彼は嫌でも夢の中のことを思い出し、それをある日記に書き綴る。
「夢日記」と呼んでいる。
今、また一つ、彼の夢の中の出来事が書かれた。
山賊になった自分が、それもとても奇妙なプロフィールの自分が、山里へ降りていく、そのたった数分間の短い夢。
ひどく素直でなかったことを覚えている。

一体どうしてそんな夢を見たのか、それは彼がいつも抱いている疑問だが、まったく答えらしきものは浮かんでこない。
彼はその疑問の答えが出てこないことを知っている。
わからないという以前にわかろうはずもない。たとえ今この場で「こういうことですよ」と言われても
彼には理解ができない。
そう、彼は悟っている。

だから、彼は記録しつづける。自分が見た夢を。
もういくつ書いたかもわからない枚数の夢日記。だが自然と紙だけはまだなくなりそうにない。
それでいい。それでいいのだ。
なくなるのがいつになるか、彼にはわからないが、なくなったときに記録をやめればいい。まだ自分は若いのだから、とも思うし。

ふと、思い立って、彼は最初のページへ戻った。
今まで見てきた夢を、少し読み返してみる。記録は簡素で、自分はなにで、どんなことをしたか、というものだが
それだけで、彼はその夢を思い出すことができる。懐かしい卒業アルバムを見て、そういえばこんなことがあった、と懐古するように。

彼は、あるページで手を止めた。
そう、こんな話があった。

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この記事は、山賊クオリティでお送りします。

私は山賊。
“私”という名の山をテリトリーにする、ただの半人前の一人の山賊である。
近頃はほかの山賊がやってきてテリトリーを荒らすこともなくなり、静かな毎日を送っていた。
朝起きれば小鳥のさえずりを聞きながら
木の実の粉末を小麦粉代わりにした発酵食品に
本当は苦い木の実に砂糖を加えたペースト状のこげ茶色を塗りたくって朝食を済ませている。
昼間は寝て、夕方になったら川で釣っておいたイワナの干物(保存食)を減らしていくのが日課だ。
そんな毎日、私はとうに飽き飽きしていた。麓の状況はわからない。
「恐ろしい山賊が出没するから近寄っちゃだめ」
と、母親が子供にしつけているのか、村長がみんなに警告しているのか
いづれにせよ、人が来ない。
静かだが、人が来ないのでは話し相手がいないも同じ、さびs・・・違う違う!断じて違う!
刺激、そう刺激が足りないのだ。
生か死か、その緊張感がないために、私の人生は燃え残った灰のごとくつまらなく風に乗って消えてしまいそうなのだ。
誰か私に刺激をくれぇ~~!
・・・一人しかいない山に応えるものなどいるはずもない。
しょうがないので、私は山を降りることにした。
麓は一体どうなっているのだろうか。あの茶屋にいた娘さんはとっくに結婚しているのだろうか。
せめて嬉しい知らせでも見つかればと祈りながら、私は下山した。

続く

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